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10/22/2008 「炬燵」 「子供のころから炬燵が好きで、のべつ離れなかった。必要なものを、手の届く半径に並べ、もぐりこむ。あとは、寝たり起きたり本を読んだり飲み食いしたり、たまに勉強(仕事)したり。寒がりなので、十月から翌五月までは「こたつむり」で通した。
杉浦日向子「炬燵」より
うちに炬燵はないが、布団と低いテーブル、本や雑貨を入れるバスケットに囲まれ、手を伸ばせば行ける生活を送っている。
最近杉浦日向子の「百日紅」という作品にはまっている。「百日紅」は文化文政期を舞台に、絵師の葛飾北斎と娘のお栄、居候の善次郎らの日常生活を30の短編を通して描かれる杉浦日向子の連作集だ。その中に「愛玩」という一編が特に面白く読めた。
小娘のおシヅちゃんが善次郎を絡んで、たくさん遊んでもらった。河の水を飲んだり、昼間の月の話をしたり、泊まってもらって何もしなかったり、北斎の家に勝手に入れてもらったりして…楽しかった。
(いま新聞配達の人が着ました。社学の4年生だそうだけど、しつこいね。でも、営業に向いているね、粘り強い人だ。)
杉浦日向子の作品に自然や気軽に生きるように励ましてくれるものがあるような気がする。どんなものが言えないが、「愛玩」の小娘のように笑いたいときに笑い、泣きたいときに泣き、好きな人に絡むことができたら、楽しい。
「――あ、昼の月。なんで昼に出るんだろう。夜のとは別なのかなァ。月のオバケだろうか…」
「百日紅」『愛玩』より
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